赤外線リモコンで操作するリモコンカーを作りました。

MDFボードで車体を作る

MDFボードを使ってみました。
MDFはMedium Density Fiberboardの略で、木材チップを繊維化し、合成樹脂を加えて成形したものです。表面が硬く平らで滑らかです。
東急ハンズで、225×300mm 厚さ3mmのものを88円で購入しました。
厚さ3mmであり、ナイフで表と裏から切り込みを入れて簡単にカットできました。カット面も綺麗でした。
価格、加工しやすさ、表面が綺麗、「黄昏工作」には最適の材料です。
カットしたMDFボードをバルサ材を使って木工用ボンドで貼り付け、車体を作りました。

車体

車輪を取付ける

タミヤの楽しい工作シリーズNo.97「ツインモーターギヤーボックス」を使いました。モーターが2個付いていて、左右独立に動かすことができます。タイヤは楽しい工作シリーズNo.111「スポーツタイヤセット」を使いました。
前輪はキャスターにしました。

ツインモーターギヤーボックス
スポーツタイヤセット


ツインモーターギヤーボックスとキャスターを車体の底面に取付けました。

タイヤ取付け

赤外線リモコンの送受信データを調べる

赤外線リモコンを使います。
赤外線リモコン:OE13KIR(オプトサプライ)と赤外線リモコン受信モジュール:SPS-441-1(三洋)を秋月電子通商で購入しました。

赤外線リモコン
赤外線リモコン受信モジュール ピン配置


赤外線リモコンの各ボタンを押した時に送信されるデータを調べます。受信モジュールの出力をArduinoに入力し、このデータをパソコンにシリアル通信(USB接続)します。Arduino IDEのシリアルモニタに表示されるデータを記録しました。

赤外線リモコン送受信データ調査プログラム
赤外線リモコン送受信データ

モータードライバでモーターを制御する

モータードライバを使えば簡単にモーターを動かすことができます。
モータードライバモジュール:DRV8835を使います。秋月電子通商で購入しました。
2個のDCモーターを駆動できます。2入力の電圧を変えることにより、空転/正転/逆転/ブレーキの動作をさせることができます。

モータードライバ仕様

回路を作る

赤外線リモコン受信モジュールの出力をArduinoに入力します。
Arduinoの出力をモータードライバに入力し、モータードライバの出力でモーターを駆動します。

回路図

プログラムを作る

赤外線リモコン受信モジュールの出力により、どのキーが押されてかを判定します。
押されたキーにより、停止/前進/後退/右回転/左回転するようにします。停止は左右のモーターを空転、前進は左右のモーターを正転、後退は左右のモーターを逆転、右回転は左側のモーターを正転し右側のモーターを逆転、左回転は右側のモーターを正転し左側のモーターを逆転します。

宣言
メインプログラム
サブルーチン1
サブルーチン2

部品表

部品表

ノイズ対策をする

動かしてみました。

誤動作します。リモコン操作を受け付けなくなります。シリアルモニタで確認すると、モーターを動かさない時は正しいコマンドを受信しますが、モーターを動かすと異常なコマンドを連続受信します。モーターのノイズでリモコンが正しく動作しないようです。

モーターの端子間にコンデンサーを付けていたのですが、さらにブレッドボード上のモータードライバの出力間にコンデンサーを追加しました。ほぼ誤動作はなくなりました。